カナヘビの飼い方                                                もどる

カナヘビは、日にあたって体をあたためてから活動します

 カナヘビの入れもの(飼育ケージ)は、日にあたる所に置きましょう。入れものの中が35℃を超えるようなときは、すこし日かげになるようにしましょう。

 日があたらない所では、バスキングライトで日光浴ができるようにしましょう。バスキングライトはペット店で売っています。タイマーでバスキングライトがつく時間を調整しましょう。たとえば、昼間に30分おきにライトがついたり消えたりするようにします。30ワットぐらいのライトを15㎝ぐらい上からあてますが、ライトの強さと高さは、入れものの大きさとカナヘビの様子をみて調整してください。

カナヘビは、きれいな水が好きです

 カナヘビは、葉や草についた朝つゆなどの水てきの水を飲みます。ビニールつるの葉などにきれいな水をふりかけてあげると、なめて水を飲みます。

カナヘビは、いろいろな虫を食べます

 野外でカナヘビは、バッタやクモ、チョウやガの幼虫など、いろいろな虫を食べています。植物は食べませんが、バッタやイモムシの胃の中には細かくなった葉っぱや草が入っています。コオロギやミールワームをあげるときは、コマツナなどを虫に食べさせてからカナヘビにあげたほうがよいでしょう。(ペット店で売っているビタミンやミネラルの粉を時々まぶしてやるとよいです。)

 野外で虫などをとってきてあげるときは、地面をはっているクモ(コモリグモなど)も好きなので、バッタなどといっしょにあげてみてください。

 餌をあげる場所を決めておいて(小さなプラスチックの鉢皿など)、そこに人工飼料(フトアゴヒゲトカゲの餌)を水でやわらかくして、落としてやると食べるようになります。(コマツナ粉やビタミン、ミネラルをまぶすとよいです。)

 コオロギ(フタホシコオロギ、イエコオロギ)やミールワーム、人工飼料など、いろいろな餌をあげるとよいでしょう。

 餌の量は、食べ残しのないぐらいで、太りすぎないぐらいです。カナヘビの様子をみて、調整します。

カナヘビが卵を産んだら

 メスのカナヘビは、5月から7月頃におなかがふくらんで、卵をもつことがあります。飼育している入れものに赤玉土を敷いて、湿らせて、植木鉢のかけらなどをかぶせて置いておくと、その中で土に少し埋めるようにして卵を産みます。卵は、湿らせた赤玉土の上に置いて、土が乾かないように、卵を動かさないようにしておくと、30日ほどで卵がかえります。子どもは自分で卵のからを切り開いて出てきますので、手をふれないようにします。(カナヘビの飼育法の写真を参考にしてください。)

 かえった子どもを飼うのはむずかしいので、親メスがいた場所に放してやるほうがよいでしょう。

カナヘビは冬に冬眠します

 野外のカナヘビは冬に冬眠します。飼っているカナヘビも、5℃ぐらいの温度で、湿った土の中で冬眠させることができますが、むずかしいので、冬眠させないほうがよいかもしれません。冬のあいだは餌をあまり食べない状態になり、3月頃に活発な状態へと切りかわります。カナヘビの様子に注意して、バスキングライトをつける時間や餌の量を調整します。水はふつうにあげます。

カナヘビを飼うときに注意してほしいこと

 カナヘビは小さな入れものの中で飼うことができますが、野外のカナヘビは広い草むらの中で動きまわって生活しています。せまい入れものの中でも長生きできるように、よく世話をしてあげてください。ここに隠れるのが好きとか、すぐに隠れるとか、隠れないで餌を待っているとか、カナヘビは自分の生活スタイルで行動しますから、生活のしかたや個性をよく観察してください。目や耳のまわりのもようはカナヘビによって違いますので、顔を覚えることも簡単です。

 飼っているカナヘビは、人間と長く接することになりますから、飼うのをやめて野外に逃がすと、野外に病気をもちこむことがあるかもしれません。飼っているカナヘビは責任をもって飼い続けましょう。

 捕まえて、少し観察するだけという場合は、できるだけ早めに野外にもどしてあげるようにしましょう。


割った鉢の隠れ場所と水をふりかけるビニールつる


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